【 初心者向け:アサガオの育て方 】 |
アサガオといえば小学生の理科の教材としても馴染みが深い花ですが、その歴史は古く江戸時代から観賞用植物として親しまれてきた伝統的な日本の花です。その名の通り、早朝に開花し9時ごろにはしぼんでしまう花ですが、“夏の朝の風物詩”そのものとも言えるでしょう。 |
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ヒルガオ科の非耐寒性一年草で、別名をカガミグサ、ケンギュウカ、シノノメグサなどともいいます。 花色も豊富で、白、赤、桃、紅紫、紫、青、複色など様々な花が咲きます(※花色には単色のほか、複色があり、雨に当たると微妙に花色が変化することもあります)。 我々がよく見かける一般的なものは大輪咲きの種ですが、小輪のものやユニークな形をした花の種などもあります。 |
植える場所 |
日当たりと風通しのよい場所を選んで植えましょう。 |
種まきの時期 |
4月下旬〜5月上旬に育苗箱にすじ蒔き(※直線状に凹みをつくり、そこに種を落とし入れる)にします。種まきの土は、小粒の赤玉土と腐葉土を7対3で混ぜて作ります。 ポイントは、種子は吸水しにくいので、一晩水に漬けてから蒔くか、種子にカミソリなどで傷をつけてから蒔くと良いです。 |
定植 |
<定植> 本葉が3〜4枚になったら定植します。庭植えの場合は15〜20p間隔とし、鉢植えの場合は品種により5〜7号鉢に1株を植えつけます。 定植の際の土ですが、庭植えは堆肥と緩効性化成肥料を混ぜたものを使います。鉢植えは赤玉土と腐葉土と川砂を5対4対1で混ぜ、緩効性化成肥料を加えて作ります。
<支柱> 庭植えの場合ですとフェンスやトレリスにからませて育てますが、鉢植えの場合は支柱を立てるのが一般的です。 支柱の立て方は行灯(あんどん)作りが初心者向きで、つるが伸びて30cmぐらいになったとき、3方に支柱を立て、針金の輪につるを巻き付けます(※ちなみにアサガオのつるは左ききです)。つるを伸ばす際にそのつるが強そうならそのまま伸ばしますが、弱々しかったら摘芯してください。その後はつるの伸びに応じて支柱に絡ませていくだけです。 |
水やり |
朝や夕方の涼しい時間帯にたっぷり与えましょう。 |
その他育て方のポイント |
<病害虫> アブラムシやハダニが発生することがありますので、アブラムシはオルトラン粒剤で、ハダニはケルセンで予防しましょう。
<その他> 梅雨の時期に水をやるすぎると、つるや葉ばかりが伸びすぎて、蕾がつきません。ですので、雨の日は与えないようにし、曇りの日であっても水やりは控えめにしてやります。 |
肥料のやり方 |
鉢植えでは開花するまで、10日に1回程度液肥を与えるようにしますが、庭植えの場合には必要ありません。 肥料を与えすぎると花つきが悪くなりますのでご注意ください。 |