【 棚作りの基本形(いろいろな棚) 】 |
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<物置の中や階段下など>
階段下や物置の中など狭いスペースで、しかも見た目をあまり気にしなくてよい場所に棚を設置するには、非常に楽でシンプルは方法があります。 そのような場所であれば、棚板の幅の長さだけを正確にその空間の幅と合わせ、壁の両端に角材を”必ず同じ高さになるよう計測して”木ネジや釘で打ち付けてやるだけです。それだけで、あとはその角材の上に棚板を乗せるだけで簡単にちゃんとした棚が作れます。
※ただし、あまりに幅の広い空間ですと、荷物の重さで棚板が曲がり、角材がらずれて落下する可能性もありますので、1m前後の空間を目安にしてください。 |
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<一枚板棚>
なんの加工もなく購入した板木を壁などに設置する方法の棚ですが、いちばん簡単で早く完成します。ここのポイントは棚受け(支え部分)で、この補強がなければ板がそのうち垂れてきます。
「棚受け」といってもさほど難しいものではないので、以下に幾つかの方法を紹介してみます。
1)軽いものを収納する棚の場合には、ほおづえ(斜めの支え棒)で止めておきます。その場合のクギですが、柱や壁に対して垂直または先端が少し下がる方向に打つようにします。
2)少し重いものを収納する場合では、柱や壁にほおづえの下端が当たる場所を、ノミで少しくぼませ「ひっかかる」ようにしてとめます。
3)ホームセンターなどで販売されいる(左図の)金属製の棚受け金具(ブラケット) や強化木材は、短いほうが水平方向・長いほうが垂直方向にし、木ネジでしっかりと固定して取りつけます。
4)鎖や紐でつって支える場合は、天井から直接つるのはやめましょう。そうした設置では天井に重みがかかって垂れ下がりますので、必ず天井回り縁から、しっかりとつるようにしてください。またその場合は柱や壁には、L字金具で固定してあげれば大丈夫です。
5)見た目に少し工夫は必要ですが、実は三角形の支え板ではさんで、その支え板を柱の内側からとめると、棚の支える力はかなり強くできます。 |
<箱棚> 板木を縦・横と組み合わせれば箱棚がつくれる訳ですが、それらは単に収納目的だけでなく、使い方によっては装飾や(装飾品の)置き台などにも利用することができます。
1)作り方は、下板を側板で挟んでその上に上板をのせ木ネジやクギを使って固定・組み立てます。もちろん、全部の板を側板は挟んでしまっても構いません。
2)この場合単にロの字に組んだ箱棚は強度が弱いので、後に板(ベニア板程度の合板の薄いもので可)をクギ打ちし、横ブレを防ぎ、ふさぐようにします。
<大切な壁に釘打ちしないで取り付ける棚> 硬くて一般の釘打ちできないコンクリートの壁には、コンクリートクギ を使って打ちつけることも可能ですが、それでも堅すぎて上手に打てないことがあります。 棚には、乗せるものの重さ以外にも、それ自身の重さが加わりますので、安定させるためには壁に支え用の穴を数箇所あける必要があります。さらには、レイアウト変更などで棚を移動したくなる場合もありますので、以下のような方法も検討枠に入れておくとよいでしょう。
1)支柱の下にアジャスター(ネジの回転で伸縮する金具)を付けたものを用意、また市販品を購入し、コンクリート梁やその縁あたり(結構、構造的にしっかりしている部分)に利用して、突っぱる形で固定します。
2)前方にも支柱を立て、支柱と支柱の間に棚板を挟んで、その横から木ネジまたは釘打ちします。 補足:ブロックやモルタルといった壁には、コンクリートクギが十分打ち込め、一般の釘のように曲がってしまう心配はありません。 |
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<コンクリート釘で、壁に穴をあけて取り付ける棚>
コンクリート釘の打ち方は、まずドリルに「コンクリート用の穴あけピット」を装着して下穴をあけておき、アンカー金具(ネジの回転により壁の中でプラスチックがねじれて太くなり、内壁の穴にくいこむ)を利用すると完璧に強固な接合が可能です。 あまり一般的はありませんが二液型接着剤で、棚受け金具を木ネジごと接着するといった方法も有効です。 さらには、プラスチックの充てん材パイプ(ジャンピング用プラグ)というものを壁に打ち込んでおき、その穴に木ネジを使って固定するといった方法も可能です。 |