TOP PAGEDIY TOP>初心者木工DIY:棚の基本的な作り方




【 棚の作り方:DIY初心者 】

どんなに片付け上手の方でも、その片付けるスペースが無ければ整理整頓できませんが、そんなスペースの確保も現実には非常に難しいものです。ホームセンターで売っているカラーボックスや様々な収納家具も、結局は場所を占有してしまうので、“場所不足”の解決にはなりません。
そのような状況でも比較的利用しやすいスペースが「空間(部屋などの上部)」ということになりますので、棚を作ることも検討の一材料にしてみたいと思います。ただし、棚といっても、用途も作り方も様々ありますので、ここでは、“初心者の方が自作DIY”をされようとする時に必要な基本的なものを紹介いたします。棚づくりの基本として確認してみてくださいカラーボックス。
<棚の作り方-1:材料となる板木>

家庭で簡単に棚をつくる時、一番扱いやすいのは「木材(板)」です。それは加工が簡単で、部屋のあらゆる場所や大きさに合わせて自由に形成できるからです。ここではその木材の性質について触れておきます。
板の性質を簡単にまとめると、「上からの圧力」に対しては、「縦方向」に配置すると非常に強い反面、「横方向」にした場合では弱くなってしまうということです。なので、この性質を利用すると、(図のように)厚い棚板を配置する場合には「垂直の柱となる木材は少しくらい細くても大丈夫」で、棚板を支える桁も木端を上に向けてやれば、細い木材も結構強く使えるということです。
こした棚板の基本特性を利用すると、作ったものも非常に頑丈な仕上がりになるばかりか、材料コストも低価格ですむかもしれません。


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<棚の作り方-2:木材の組み方>

初心者が板と板を綺麗に組み上げるのは実は結構大変で難しいものです。単純になんの加工も無しで板同士を釘や木ネジで接合していっても強度の非常に低いものしかできません。かといって、板の端を加工して組んでいくような方法は、(ノコギリやノミを上手に使って)正確に木と木が接合できるような多少の技術が必要です。
そこで、一般的に「強度」をある程度持たせた棚を作るには、角材を骨組みとして使って、そこに棚を組み上げていく方法が最も簡単な作り方です。角材はそのままか、少しの加工で接合しても良いですし、少しチャレンジしたい場合には「ホゾ」という穴を開けて、そこに別の角材を組み込む方法をとると非常に強固なものになります。
ここでも、ホゾ穴を正確につくるのは初心者には難しいのですが、多少ホゾとホゾ穴が正確に合わっていなくても、接合が強固なのでグラつくことも少なく、見た目があまりにも悪い場合には「木工パテ」という穴埋め剤(セメダインのような使い方で仕上がりが木材のように見えるパテ)を利用し補正してあげれば、綺麗な棚が作れるものと思います。もちろん出来上がった棚をいいものにする為には、木材の切断やノミ使いなど多少の慣れや経験が必要かとは思います。



【 棚作りの基本形(いろいろな棚) 】

<物置の中や階段下など>

階段下や物置の中など狭いスペースで、しかも見た目をあまり気にしなくてよい場所に棚を設置するには、非常に楽でシンプルは方法があります。
そのような場所であれば、棚板の幅の長さだけを正確にその空間の幅と合わせ、壁の両端に角材を”必ず同じ高さになるよう計測して”木ネジや釘で打ち付けてやるだけです。それだけで、あとはその角材の上に棚板を乗せるだけで簡単にちゃんとした棚が作れます。

※ただし、あまりに幅の広い空間ですと、荷物の重さで棚板が曲がり、角材がらずれて落下する可能性もありますので、1m前後の空間を目安にしてください。
<一枚板棚>

なんの加工もなく購入した板木を壁などに設置する方法の棚ですが、いちばん簡単で早く完成します。ここのポイントは棚受け(支え部分)で、この補強がなければ板がそのうち垂れてきます。

「棚受け」といってもさほど難しいものではないので、以下に幾つかの方法を紹介してみます。

1)軽いものを収納する棚の場合には、ほおづえ(斜めの支え棒)で止めておきます。その場合のクギですが、柱や壁に対して垂直または先端が少し下がる方向に打つようにします。

2)少し重いものを収納する場合では、柱や壁にほおづえの下端が当たる場所を、ノミで少しくぼませ「ひっかかる」ようにしてとめます。

3)ホームセンターなどで販売されいる(左図の)金属製の棚受け金具(ブラケット)や強化木材は、短いほうが水平方向・長いほうが垂直方向にし、木ネジでしっかりと固定して取りつけます。

4)鎖や紐でつって支える場合は、天井から直接つるのはやめましょう。そうした設置では天井に重みがかかって垂れ下がりますので、必ず天井回り縁から、しっかりとつるようにしてください。またその場合は柱や壁には、L字金具で固定してあげれば大丈夫です。

5)見た目に少し工夫は必要ですが、実は三角形の支え板ではさんで、その支え板を柱の内側からとめると、棚の支える力はかなり強くできます。
<箱棚>
板木を縦・横と組み合わせれば箱棚がつくれる訳ですが、それらは単に収納目的だけでなく、使い方によっては装飾や(装飾品の)置き台などにも利用することができます。

1)作り方は、下板を側板で挟んでその上に上板をのせ木ネジやクギを使って固定・組み立てます。もちろん、全部の板を側板は挟んでしまっても構いません。

2)この場合単にロの字に組んだ箱棚は強度が弱いので、後に板(ベニア板程度の合板の薄いもので可)をクギ打ちし、横ブレを防ぎ、ふさぐようにします。


<大切な壁に釘打ちしないで取り付ける棚>
硬くて一般の釘打ちできないコンクリートの壁には、コンクリートクギを使って打ちつけることも可能ですが、それでも堅すぎて上手に打てないことがあります。
棚には、乗せるものの重さ以外にも、それ自身の重さが加わりますので、安定させるためには壁に支え用の穴を数箇所あける必要があります。さらには、レイアウト変更などで棚を移動したくなる場合もありますので、以下のような方法も検討枠に入れておくとよいでしょう。

1)支柱の下にアジャスター(ネジの回転で伸縮する金具)を付けたものを用意、また市販品を購入し、コンクリート梁やその縁あたり(結構、構造的にしっかりしている部分)に利用して、突っぱる形で固定します。

2)前方にも支柱を立て、支柱と支柱の間に棚板を挟んで、その横から木ネジまたは釘打ちします。
補足:ブロックやモルタルといった壁には、コンクリートクギが十分打ち込め、一般の釘のように曲がってしまう心配はありません。
<コンクリート釘で、壁に穴をあけて取り付ける棚>

コンクリート釘の打ち方は、まずドリルに「コンクリート用の穴あけピット」を装着して下穴をあけておき、アンカー金具(ネジの回転により壁の中でプラスチックがねじれて太くなり、内壁の穴にくいこむ)を利用すると完璧に強固な接合が可能です。
あまり一般的はありませんが二液型接着剤で、棚受け金具を木ネジごと接着するといった方法も有効です。
さらには、プラスチックの充てん材パイプ(ジャンピング用プラグ)というものを壁に打ち込んでおき、その穴に木ネジを使って固定するといった方法も可能です。



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初心者が木材を真っ直ぐに切るという時にあれば便利なガイドです。簡単な使い方で正確にカットできますので、木工に不慣れな方には必需品かと思います。真っ直ぐかつ、見栄えの悪さや寸法違いなど、こした補助器具を使えば心配いりませんね。