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【 江戸時代の町人の家を工作する 】

小学6年生の長女が夏休みの自由研究/工作に、「江戸時代の町人の暮らしぶり」をテーマにして、調べた事をノートにまとめるのと+ミニチュアの家を工作として再現する・・というので、仕方なく手伝いました。

材料とした木材や紙粘土はすべて100円ショップで調達したものですが、それなりに立派?な工作となったので、その作り方など紹介してみます。
まずはボードの上に柱を立てていきます。
ただし、そのまま垂直の角材をボンドで接着しても強度に不安があるため、(家の基礎にあたる)横に設置した角材2本で挟み込むように接着しています。
工作程度ですので特に設計図や採寸して作業した訳ではありませんが、おおまかな骨組みができました。

ただし、実は一番気を使ったのはこの時点でして、ここでそれぞれの木材が垂直だったり・・・・平行になっていないと、後で他のパーツを切り取ったり加工する時に(パーツ一個一個の)変形した型をとる必要が出てくるので、面倒な作業が発生しないよう“90度”だけは丁寧に守りながら作業しました。
屋根の部分には、後で「横板」を並べられるようにと、細い角材を等間隔で配置しました。
※もちろん、板を買ってきてペタンと貼っても良いのでしょうが、100円ショップに適当な軽さの板が売ってなかったので、少し面倒でしたが(軽量化も考慮し)このような方法をとっています。


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コンセプトが町人の家なので、土間部分を増設?し、同じように屋根部分の処理をしています。
ここまでの完成形が、こんな感じです。
既にそれっぽい家の形になってきました。
外壁は平たい板(4枚セットで100円)を壁の長さに切りそろえ、下から順番に柱へ木工ボンドで貼り付けていきます。あまり木材も厚くないので、ノコギリなど使わなくてもハサミで簡単に切断でき、作業工数もかかりません。
外壁を平板で覆ってしまったら、今度は内部から“土壁に見えるよう”なボードを貼り付けます。

ちなみに、ここで使っているのは、(やっぱり100円ショップで購入した)表面にだけコルクの付いた薄いビニール板ですが、ちゃんと「土壁」に見えるでしょう。
土間部分の壁はそのままに残し、あとは壁を内と外から覆ってこのようになりました。
一部、右側の壁に「障子」をつくるため、非常に細い角材を格子状に貼り付けています。

ここには完成後に、本物の障子紙かまたはパラフィン紙あたりを貼る予定にしています。
次に屋根部分に、横板を(外壁と同じように)切りそろえて貼っていきます。
貼り終えた部分を下から見てみると、こんな感じです。
どう?、それっぽいでしょう。
さていよいよ屋根の部分の製作ですが、屋根材そのものは紙粘土を利用します。

そこで、まずは下準備として「竹ひご」を等間隔で屋根に直接貼り付けておきます。
作業としては、紙粘土を平たく細長く切り、それを下から順番に屋根にボンドで貼り付けていきます。
このとき上に必ず“少し重なる”ように貼っていきます。

また、一枚置く毎に丸い木か指で(仕込んでおいた竹ひごと竹ひごの間を)軽く一つずつ押さえてやれば、綺麗な波状の板になります。
何枚か紙粘土の屋根を貼ってから、爪楊枝を利用して「瓦一枚」ごとに筋を入れることで、本物のような質感にすることができます。
ちなみに・・・・
平たい紙粘土を大量につくるには、このように薄い(厚さの同じ木材、または定規など)もの2枚をガムテープで固定し、真ん中で紙粘土を伸ばしていくことで“均一の厚みのもの”が簡単に手早く作れます。


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屋根部分が完成したら、こんな感じになりました。
この部分(屋根のテッペンにある飾り部分)・・なんと言うのか知りませんが、調子に乗って作ってみました。・・・ただ、町人の住んでいる家にこんなモノ付いているのでしょうかね。まっ、せっかく作ったので細かいコトは気にせずに作業を続けます。
井戸が家の外にあるはずなので、角材や平板を利用しボンドでくっつけて井戸を製作しました。(水をくみ上げるロープなどは後日の作業です)
畳部分ですが、ここには布切れをビニール板にしっかりと貼り付け、それをスッポリと床部分に固定しています。
地面の装飾ですが、これは100円ショップではどうしようもなく、東急ハンズへ材料を探しに出掛けました。

ジオラマ模型を販売しているコーナーに置いてあった「背景名人」という名の“色付きの粉”なのですが、土色のものと草色のものを合わせて購入しました。
貼り付け方は非常に簡単で、水で薄めた木工ボンドを全体に塗ってから、粉を上からかけてやれば簡単に固定できます。

※一応、淵部分が美しく仕上がるようにと、1cm程度をマスキングしてからボンドを塗っています。
昔の家の土間部分は土ですから、そこにも土色の粉を接着しています。

また、柱や壁などには少し濃い目の茶色絵の具で着色を施しています。
屋根の色は真っ黒ではなく、灰色絵の具で、少しムラがでるくらいに塗っています。
大体の作業が完了し、家の形になりました。


まだまだ作業は続きますが、家具や水がめ、雨具(ミノ)などなど、厚紙やビニールボード、紙粘土を利用して作っていきます。
壁や畳などにも“汚れ”た感じの着色をし、紙粘土で作ったモノにも順次色付けをして、ほぼ完成となりました。