TOP PAGEDIY TOP>種まきの方法





【 自分で苗を育てるメリツト 】

苗購入の長所と短所
<花つき苗で購入するのは長所と短所がある>

ガーデニングで花壇などに草花を植えて楽しむには、いくつかのやり方があります。最も多いのは、ホームセンターで季節ごとに販売されている苗を購入し、それを植えつけるやり方です。この方法は、苗づくりを行なう手間も時間も省けるし、何より初心者にとって易しいガーデニングの方法です。また、花つきの状態の苗が販売されることが多いため、植えればスグに花壇が花いっはいになるというメリットもあります。しかし、この方法にはいくつかの欠点もあるのです。

【スタミナ切れになりやすい】
苗が小いさいうちは、まず株そのものを大きく生長させることが大切です。根を張らせ、茎を仲ばして葉を茂らせ、はじめてよい花がたくさん咲くのです。
ところが花つきの苗の場合は、小さいうちから花が多くの養分をとってしまいます。植えつけた後すぐに花が養分をとってしまうために、根や茎を伸ばしたり葉を茂らせたりという株の生長が抑えられてしまいます。そのために、最初の花は綺麗に咲いていても、その後はどうしてもよい花を期侍することができなくなってしまうのです。一方で、木葉7〜8枚の状態で植えつけれは、花を咲かせるよりもまず根や茎葉が成長します。そして、開花期には株も充分成長した状態になります。

【価格が高く、たくさん植えられない】
花つきの苗の欠点は、価格もそれだけ高いということです。これは株の良否はともかくとしても、その分沢山購入することができないということになります。逆にいえば、沢山植えようと思うとそれだけ出費もかさんでしまうということです。

【土の相性が合わないことがある】
市販の苗を購入すると、通常はプラスチックの鉢かビニールポットに植えられていますので、植えつけるときには苗を鉢やポットから出して植えつけます。この場合、ポットの中の土と植えつける場所の土との性質が大きく違うと、根か伸びていかないことがあります。このような時には、ポットの土をよく洗い落して植えつける必要があるわけです。
種から育てる <種から育てれば問題は無くなる>

自分で種をまいて苗をつくるというやり方には、多くのメリットがあります。上段の3つの欠点を克服するほかに、次のようなメリットもあるのです。

【自分の庭の作業スケジュールに合わせられる】
市販の苗は、適期に一斉にホームセンターの店頭に並びます。そのため、花壇などへの植えつけのスケジュールをそれに合わせなくてはなりません。それに対して自分で苗を育てれば、植えつけの時期から逆算して種をまいて苗を育てておくことができます。つまり、植えつけたいときに植えつけ適期の苗を得ることができるのです。

【大量に良い苗をつくれる】
庭や花壇一面に同じ種類の草花が一斉に開花する・・このようなガーデニングの醍醐味を味わうためには、たくさんの苗が必要です。市販の苗を購入する場合は、どうしても予算と相談しなくてはならず、なかなか思うようにはいきません。その点、自分で苗をつくれば、大量にしかも良い苗を選んで植えつけることが可能になるのです。

【 良い種の選び方 】

生育に適した種
<信用のできる入手先から新しい種を求める>

種を購入する場合のポイントとしては、まず、植えたいと思っている草花が、その場所での生育に適しているかどうかが大きな問題となります。大きく分けて一般地・暖地向きの植物なのか、あるいは冷涼地向きの植物なのかの見分けが重要です。これらについては、種の袋の説明書きに育てる条件などが記されているはずですので、よく確かめるようにしましょう。さらに、その種が秋まきなのか、春まきなのかも確認すると良いでしょう。
採取年月日と発芽率 <種の採取年月日や発芽率を確かめる>

種は年月とともの発芽率が落ちてきます。ですので、袋に記載してある採取年月日を確認するようにします。これは100の種をまいたら、そのうちの何粒が発芽するかということの表示で、実際には一般的にその数字よりもいくぶん多く発芽します。それを考慮にして求める種の量を決めるようにします。

【 失敗しない種まきの方法 】

失敗の原因
<種まきの失敗する訳>

ガーデニング初心者が種まきというと、種まき専用の育苗箱などに種をまき、湿らせた新聞紙などで覆って発芽させる方法が一般的です。そして、発茅した後には、ビニールポットなどに一つずつ植え替えて苗を育てる・・このような工程になると思いますが、いくつかの失敗してしまうポイントが潜んでいます。まず、種まき後に湿らせた新聞紙をかけて乾燥を防いで発芽を促すのは良いのですが、発芽を確認したりするために新聞紙を取り除くときに、種や発芽直後の幼苗が新聞紙に張りついたまま土から抜けてしまうことが多々あります。.こうなると、根や芽が小さいだけにすぐに傷んでしまい失敗します。あるいは、発芽後に植え替えるときに、小さな苗を1本ずつ植え替えるときに根を傷めてしまうのです。せっかく自分で丈夫な苗をつくろうというのに、これでは台無しになってしまいます。また、スイートピーなどのような真っ直ぐに伸びる根を持つ草花は、このような植え替えそのものを嫌い、直接花壇にまくようにすすめられているものもあるのです。植え替えを嫌うというのは、真っ直ぐに伸びた根が植え替えることによって傷められてしまうことがあるからです。また、失敗しやすい例としては、「モヤシ」にしてしまうということがあります。種をまいた後で新聞紙をかけて発芽を促していると、つい新聞紙を取るタイミングを逸してしまうのです。よい苗の条件は、間のびしていなく、しっかりとした状態にあることですが、新聞紙をとるタイミングを逸するとヒョロヒョロとしたひ弱な苗になってしまいます。
40日で植えつける <確実に植えつける種まきの方法>

初心者でも失敗しない種まきの方法は、ほとんどの草花の種まきに応用でき、春まきにも秋まきでも利用できます。その手順は、次のような作業で行ないます。
【@小さいビニールポットに種をまく】このポットで、種まきから苗まで育てますから、植え替えの手間が省けるうえ、植え替えに伴っておかしやすい失敗(根や芽を大きく傷めるという失敗)を防止することができます。また、真っ直ぐに根ののびる草花でも、この方法で種をまいてそのまま植えつけられますから、時期の制約を受ける直まきをしなくてもすみます。
【Aポリトロ箱に並べて育苗する】種をまいたビニールポットをポリトロ箱(発泡スチロールの箱)の中に並べて入れ、その中に水をいっぱいに入れることで、水やり忘れがなくなるとともに、手間も省けます。この二つの段階で苗つくりをしますから、場所もとりません。また、この方法では種まき後、約40日で花壇やコンテナなどに植えつけられるようになります。ガーデニング・花壇づくりのスケジュールにも合わせることができるのです。

【 種まき期前後の注意点 】

冷蔵庫で保存
<残った種は冷蔵庫に入れて保存する>

よほど大量に苗をつくらない限り、種袋の中に入っている種を全部使いきるということはありません。残った種は、上手に保存すれば翌年もまた利用することが可能です。この場合は、乾燥剤を入れて、種袋の口を折ってクリップなどで密封し、10℃ぐらいの冷暗所(冷蔵庫など)で保存します。ただし、発芽率は時の経過とともに低下していきます。しかし、多くの場合、3年間ぐらいは使えると考えてよいでしょう。いずれにしても、種の価格は数百円とそれほど高価なものではありません。種まき適期ごとに新しい種を買い求めてまくほうが失敗はないといえます。

【 微細な種の上手なまき方 】

表面を平らにする
<まき床を均一にならす>

一年草のペチュニアやロベリアなど、ガーデニングで人気の高いハーブの多くは、種の大きさが1mm程度かそれ以下という非常に小さい種です。これらの種をまく場合、ビニールポットにまいても良いのですが、平鉢を使っても大丈夫です。平鉢というのは、高さが直径の半分以下の鉢をいいますが、平鉢がない場合は、イチゴパックなどの容器を、水抜き用の穴を開けて使用してもOKです。用土は、赤玉土(小粒)だけ、あるいはこれに同じ量のバーミキュライトかピートモスを混ぜ合わせたものを用意します。用土を入れたのち、表面を平らな板などで均一にならしておきます。
指でつままない <種は指でつまんでまかない>

種をまくときには、決して指でまかないようにします。厚くまきすぎる場所ができたり反対にまばらになりすぎる場所ができたりします。さらに、均一にまこうとするあまり、指をこすり合わせて種を落としていくと、それだけで種がつぶれます。画用紙やハガキ程度の厚さの紙を二つ折りにしてそこに種を少しずつ移し、一方の手の人差し指をVの字になった内側に入れて親指と中指で外側をつまみます。もう一方の指で紙の縁をトントンと軽く叩いたときに、種が少しずつ落ちていくようにします。まき床の上にまくときは、できるだけ均一にまきます。また、厚まきとしすぎると、苗がモヤシのように徒長してしまいます。少ないかなと思う程度で充分です。
土は軽く <種が隠れる程度に土をかける>

種をまいたらその上に土をかけますが、このときのポイントは、種が隠れる程度に薄く土をかけるということです。これが厚くかけすぎると、芽が地上に出るまで長く伸びて徒長するため、植え替えたときには間延びしたひ弱な苗になってしまいます。これでは、その後の生育に悪影響を及ぼします。特にこのようなひ弱な苗は、病害虫の被害を受けやすいので、充分注意が必要です。
水やりは底から <種を飛ばさないように水やりする>

種をまいたら、軒下などで多少日の当たる場所に置いて発芽を待ちます。発芽するためには水やりが必要ですが、不用意にジョウロなどで上から水をかけると、種が水の勢いで飛び散ってしまいます。これを防ぐためには、水を張ったトロ箱などに鉢ごとそうっと浸け、そのまま1時間ほど鉢底の穴から水を吸わせる方法で水やりします。鉢を水の張られたトロ箱から引き上げるときは、ゆっくりと行なってください。その後は発芽まで、よほど乾燥しない限りは、水やりの必要はありません。
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