TOP PAGEDIY TOP>球根の育て方




【 球根の種類 】

植え付け時期
球根植物は、球根を植えつけると、そこから芽を出して茎を伸ばし、葉をつけたり花を咲かせたりします。球根は、葉や茎、根等が肥大したもので、植物を生育させ開花させる養分がたくさん蓄えられています。なので、生育途中での管理がそれほど難しくなく、はじめてガーデニングに取り組む初心者には、球根植物から始めると良いといわれているほどです。

球根植物は、植えつけ時期によって、三つの種類に分類されます。
【春に植える球根】
アマリリス、ダリア、グラジオラス、カンナ、カラーなど
熱帯や亜熱帯地方が原産の植物がほとんどで、冬の寒さに弱いという性質を持ち、早く植えすぎると寒さで枯れてしまうことがあります。植えつけ時期の初めの目安は、その地方でソメイヨシノが咲き始める時期です。植えつけ時期が遅すぎるということはあまりなく、6月下旬でも可能です。開花時期は、7〜8月が中心となります。ダリアやグラジオラスは7月に入ってからでも植えつけることができ、この場合、秋に花が咲きます。花が終わるころから球根が生育しますが、その後の冬は休眠期となります。
【夏に植える球根】
ヒガンバナ、コルチカム
春から夏にかけて休眠期となる性質の球根です。7〜8月に植えつけると、約2か月後の9〜10月に花を咲かせます。葉は、その後に伸びます。球根の生育は春の間です。
【秋植え球根】
チューリップ、ユリ、アネモネなど
夏の間は休眠する種類です。植えつけは秋の10月。遅くとも11月中には植えつける必要があります。これは、冬の低温にある程度さらしたほうが、花芽がよく育つからです。この低温にあてるという過程を経ないと、生育はせず花が咲かないこともあります。開花時期は、多くは植えつけの翌年の3〜4月となります。なお、植えつけ時期を失してしまった場合でも、花だけ見ればよいのなら、遅くなってもあきらめずに植えつけることをおすすめします。年内、あるいは2月ぐらいになってしまっても、花を咲かせる場合もあるからです。
キズや病気のない球根を選ぶ 球根の大小よりも、選ぶ基準として重視しなくてはならないのは、球根にキズや斑点があるかどうかです。キズがあるとそこから腐ることがあり、斑点は病気の兆候であることが多いものです。つまり、球根の外観がきれいであるかどうかを第一の基準として選ぶことが大切なのです。また、タマネギのように皮でおおわれた球根の場合、皮の有無は関係ありません。むしろ皮がとれているほうが、球根の外観を見ることができてかえって好都合です。また、球根の肌にゴツゴツとしたイボのようなものがついているのも避けます。これは、ネコブセンチュウが寄生していることが多いからです。ダリアの球根に多く、グラジオラスにもときたま見かけます。

【 球根の植え方 】

深さ・間隔ともに球根2つ分あける
球根の植えつけで、最も注意しなくてはならないのは植えつける深さと間隔です。一口に球根といっても、それぞれに生育の特性がありますから、厳密にいえば、特に深さは球根ごとに違ってきます。しかし一般的にいって花壇などの露地植えの場合、「深さ・間隔ともに植えつける球根二つ分あけて植える」という原則で植えつけることができます。ただし同じ球根植物でも、ユリだけは例外となっていますから注意してください。
コンテナ植えでは根の生育スペースを確保 プランターや植木鉢などのコンテナに植えつける場合は、上記の原則に当てはまりません。根の生育するスペースが限られているため、できるだけ浅く植えるようにしなければなりません。「球根の上部が隠れる程度の深さに植える」コンテナへの植えつけは、これが原則です。ボリューム感を出すために密植する場合でも、深さについては、露地植えでもコンテナ植えの場合でも、原則を守って植えつけることが必要です。
ユリは球根の大きさの4〜5倍の深さにする ユリは、一般的な球根植物の生長のプロセスとは異なっています。ユリの球根を植えると、下から「下根」を伸ばします。下根は、主として株を支える働きをします。さらに、球根の上に伸びていく茎から横に「上根」を伸ばします。上根は、主として養分を吸収する働きを担っています。このような特徴があるため、ユリの球根を植える場合には、上根の伸びるスペースを確保する必要があることがわかります。また、株そのものがかなり大きくなりますから、株の間隔も広めにとる必要があります。「ユリの球根は、球根の厚味の4〜5倍の深さに植える」ユリの球根を、花壇などの露地に植える場合は、このことを原則とします。
ユリの球根は深いコンテナに植える ユリの球根は、上根の伸びるスペースを確保するために深く植えなくてはなりません。そのため、プランターや植木鉢などのコンテナで育てる場合には、できるだけ深いものを利用する必要があります。植木鉢に植える場合は、できるだけ腰高のものを使います。大型の観葉植物用の鉢などが適しています。植えつける深さは、大型観葉植物用の鉢の場合、鉢の中間ぐらいとします。

【 球根植え付け前/後管理 】

春植え球根には元肥と追肥が必要
一般的な球根は、生長するための養分が球根の中に蓄えられていて、特に植え付け時に肥料は必要ありません。しかし、アマリリスを除く春植え球根:ダリアやカンナなどは、植えつけ後に生長しながら花芽をつけるという性質を持っています。そのため、生長を促す目的で元肥や生育中の追肥が必要になります。植えつける場所(コンテナの場合は植えつける用土・・市販の培養土など)に堆肥か腐葉土をたっぷりとほどこし、球根1個あたりに化成肥料をおちょこ1杯くらい混ぜたところに植えてください。また、植えつけ後も、9月までーか月に1回ぐらいの割合で化成肥料を1株あたりおちょこ1杯くらい追肥をほどこします。
植えつけ後は絶対に乾かさない 球根を植えつけた後の管理で、最も気をつけたいことは、「土を乾かさない」ということです。土が乾くと、球根はウイルス病に感染しやすくなります。特にこれは秋植え球根や鉢植えの場合には重要です。土が乾くとウイルス病に感染しやすくなるのはもちろん、冬に乾燥すると花芽がつぶれてしまい、春になって生育しても葉ばかりが伸びてしまうことになります。球根を植えつけたら、その後は土の表面が乾いたらすぐに、たっぷりと水をやるようにします。厳寒期などで水が凍ってしまうことがありますが、球根に影響を及ぼしません。

【 球根植物の開花を長持ちさせる 】

開花時期の違う種類を順に植えつける
春咲きの球根植物と一口にいっても、実際の開花時期には種類、品種によって少しずつ差があります。これを利用すると、1月から4月にかけて、間断なくさまざまな花を楽しむことができます。一年草では、ちょうどこの時期が端境期になりますから、それを補う意味でもぜひおすすめしたい栽培方法です。1月に開花するのがスノードロップ。続いて2月にはシラー・シビリカ、寒咲きアイリス、冬咲き(寒咲き)クロッカスを楽しめます。3月に入るとクロッカスやチオノドクサ、ミニのスイセンが、4月には多くの球根植物が開花時期を迎えるというプロセスです。これらの植物の球根を同じ種類でも時期を多少ずらして植えることもできます。上手に組み合わせれば花の少ない冬の時期のガーデニングの素材としては非常に利用価値の高いものとなります。

【 ハンギングに適した球根 】

クロッカスのボールづくり
球根植物をハンギングにして楽しむことができるのはクロッカスやサフランなどです。スーパーでキノコやクリなどを入れて売っている網袋があります。これを利用し、中に水ゴケを丸くして詰めます。その中に球根を、ぎっしりと30球ほども入れます。芽の部分を外側に向けるのがポイントです。口を結んでひもをつけ、屋外の軒先に吊るします。管理のやり方は、非常に手軽です。水ゴケが乾いたら、吊るしてあるひもを持ってそのまま水を張ったバケツの中につっこんで引き上げるだけで完了です。
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