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【 カンナの種類:初心者庭づくりDIY 】

<日曜大工で意外と重宝するカンナ>
カンナは木材を削って微調整を加えたり、表面をなめらかに仕上げる大工道具です。初心者であっても日曜大工には欠かせないものですが、使いこなすのにかなりの技術・経験が必要となり、また、刃をといだり、台を直したりといった管理の難しさもあります。
平カンナ 平面をけずる一般的なカンナのことです。一枚刃と二枚刃の二種類がありますが、使いやすいのは裏金のついた二枚刃カンナのほうです(※二枚刃カンナには、さらに作業工程に合わせて、荒仕工カンナ/中仕工カンナ/仕上げカンナの三種類があります)。
初心者の日曜大工用には「仕上げカンナ」が一つあれば充分でしょう。
長台カンナ 平カンナの台をさらに長くしたものをいいます。ですので、長い材料をまっすぐ削ったり、板と板をぴったりはぎ合わせるために利用します。

平カンナではどうしても力加減から中央部分が低く削られやすいので、この長台カンナを使う必要が出てくるのです。初心者の方でも作業目的によっては、備えておきたいカンナの一つですね。
台直しカンナ カンナ刃の仕込み角度を直角にしたもので、主にカンナ台の修正に使われますが、特にかたい材質の木材の仕上げ削りにも重宝します。日曜大工を続けて親しむには、手元に一つ欲しいカンナです。
溝カンナ 建具や敷居、鴨居の溝をつくるのに使うカンナです。
刃幅は9/12/15/18/21ミリの五種類があります。
用途によって、形や名称がそれぞれ違うものがありますが、どのタイプでも裏金がじゃくり刃の案内をするため、木材の繊維にそって溝がズレるということはありません。
そり台カンナ カンナ台が丸くそったカンナで、曲面のある材料の内側を削るのに使います。
内丸カンナ 台の下端がカンナ刃の凹形に合わせてつくられたものです。
用途としては、角材に丸みをつける時などに利用します。
外丸カンナ 内丸カンナの逆で、刃と台の下端に凸形の丸みがついています。
飾り縁など、丸いくぼみをつけるときに使用します。
きわガンナ カンナ刃が台の下側面に出るようになっていて、木材の入りくんだ隅などを削るときに重宝します。

【 カンナの使い方 】

@削り台を用意する

カンナがけを正確・安全に行なうために、前もって作業台(けずり台という)を用意しましょう。
といっても、何も本職の大工さんが使うような削り台ではなく、古机などを利用した作業台で構いません。
ポイントは「材料を動かないようにする」ことですので、それが可能ならば形式は二の次です。
あてどめ、あてクギを忘れないようにしましょう。
A材料の順目、逆目を見分ける

板を上手に削るには、できるだけ材料の順目にそって行なうことが第一条件となります。
木材の順目、逆目というのは、繊維の重なりぐあいをいい、順目は繊維の重なり方向で、逆目はその反対となります。

逆目を削るとカンナ刃が木肌にくい込んでスムーズに削ることができません。

順目、逆目を調べるには、まず木端を見ます。
木目が流れている方向が順目。木口を見た場合は、木表か木裏かを確かめます。
木表だったら末から元へ、木裏の場合は元から末に向かって削れば良いことになります。

ただし、ラワンなどの南洋材では木裏か木表かが判断しにくく、どうしても逆目でけずるようになってしまいます。こういう場合に備えて、常によく磨いだ刃で裏金をきかせてけずることが大切です。
B刃の出し方、抜き方

ゲンノウでカンナ刃の頭を軽く叩き、刃の先が下端から出る手前で一度とめます。
次に、台の下端を上に向け、下から刃頭を叩きながら刃の出ぐあいを見ます。

ふつう「髪の毛一本分の出かげん」といいますが、やや少なめに出して、試し削りしながら調節していけば失敗しません。
裏金の調節もゲンノウで叩いて行ないます。

順目の場合は、刃先に平行にして3ミリほど引き込み、逆目のときは0.5ミリ引き込むようにします。

刃の抜き方は木ヅチで台頭の上端の角をカンナ刃と平行に叩き、まず裏金、次にカンナ刃を抜いていきます。このとき指で刃を軽く押さえておきましょう。





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