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【 2種類の庭木の植え方 】

樹種によって異なる2種類の植え方 庭木の植えつけには、「水ぎめ法」と「土ぎめ法」の二つのやり方があります。
水ぎめ法はほとんどの樹種に共通した植え方です。土ぎめ法は主としてマツ類を植えつけるときに用いられる方法です。

いずれの方法も、植えつけのーか月くらい前までに、土づくりを済ませておく必要があります。
腐葉土か堆肥をたっぷりと入れ、元肥として1平方メートルあたりスコップー杯ほどの有機質肥料をほどこし、充分に耕しておくという作業です。
草花と違って樹木は、生育期間が長いため、ゆっくりと効く有機質肥料のほうが適しています。
また、この植えつけ段階で、樹木の向きを決めておくこともポイントです。植えつけてから向きを変えようとすると、根を傷つけてしまいます。

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<水ぎめ法>

@まず、植え穴を掘ります。根鉢を入れたときに充分に余裕のあるくらいの、大きめの穴をあけることがポイントです。根鉢の直径の1.2〜1.5倍が適当です。

A苗木を植え穴から一旦出し、穴の底の中央部に土を盛ります。根鉢を再び入れ、その上部/幹のつけ根の部分が地表よりも少し上になるくらいの高さになるようにします。

B埋め戻します。根鉢に巻かれていたコモやワラなどを取り除き、根鉢の土を少しつついておくと周囲の土によくなじみます。その後、スコップなどで根鉢の穴のすき間に八分目ほどの深さまで土を入れながら、ホースで水をたっぷりと注ぎ込みます。「この作業が水ぎめ法のポイント」となります。水は、根鉢の周囲がぬかるみ状態になるまで注ぎます。

Cその後、幹を持って苗木を軽く揺すり、水が植え穴の全体に回るようにします。棒などでつつきながら行なうと、より効果的です。苗木の位置や向きはこの段階までに正確に決めておきます。最後に、残りの土を埋め戻し、株の周囲をよく踏み固めておきます。

D水やりをしたときに効果的に水が行き渡るよう、植え穴の縁あたりに15pほどの高さの土盛り水鉢をぐるりとつくります。そこへ、たっぷりと水を注いでおきます。

E最後に、成木では幹巻きをして支柱を立てます。幹巻きは、地上部分からの蒸散作用の負担が根にかからないようにするもので、特に常緑樹に必要です。これには、市販の幹巻き用のテープがあります。支柱は、小さい樹木の場合は1本、幹と平行に立てる程度で充分です。


<土ぎめ法>
水ぎめ法と基本的には同じプロセスをたどります。大きく違う点は、埋め戻すときに水を注ぎながら行なうか行なわないかということです。
土ぎめ法では、「埋め戻すときに水は入れない」のがポイントとなります。このときに、少し埋め戻しては棒などで突き固め、さらに土を少し入れるという作業を繰り返し、根と土の間にすき間ができないように注意することも大切です。

土を埋め戻したら、株の周囲をよく踏み固めておきます。
その後の、水鉢づくりや幹巻き、支柱立ては、水ぎめ法と同様にして行ないます。







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