【 庭木:切り落とす必要のある枝を切る 】 |
整枝・剪定といっても、闇雲に枝を切っては逆効果になってしまいます。 樹木の枝には、切ってはならない枝と、切り落とさなくてはならない枝があります。 |
切ってはならない枝 |
幹や主枝や副枝など主だった枝やそれから出ている太めの枝があります。 いわば、その樹木の骨組みを構成するものだと考えてよいでしょう。 これらは、太いのでうっかり切り落とすということはありませんが、樹形を変えようとして切ってしまう場合がありますから、注意しなくてはなりません。
樹形を変える場合は、新しい主枝や副枝を充分に育ててから古い主枝・副枝を切るようにするのです。 また、同様に樹木の全体の形をつくっているような枝も残さなくてはなりません。 さらに、その年に伸びた新しい枝の先端の部分も残します。 |
切り落とさなくてはならない枝 |
樹木の形を損なうような枝があり、これらを切り落とすことは必要ですが、さらには、樹木の生育をはばんでしまうような無駄な枝というものもあります。
こうした枝を剪定の対象として適期に整理するようにしましょう。
<幹吹き> 樹木が弱ってくると、よく出る小枝です。根から吸い上げられた養分が樹木の先まで昇りきらないために、下のほうにたくさんの小枝を出してしまいます。放っておくとますます樹木は弱まってしまいます。
<枯れ枝> そのまま放っておいても、生長しない枝です。切り落とさないと病害虫発生の原因となります。
<からみ枝> 枝が伸び、近くの枝同士がからみ合ってしまっているものをいいます。混み枝ともいいます。
<徒長枝> 他に比べて特に勢いが強く、太く、長く伸びすぎている枝のことをいいます。 |
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樹木は放っておくと無駄な枝や葉を付け、その庭木だけでなく庭そのもののバランスを崩します。また、花や実をつけさせたり、病害虫の寄生を抑制したり、時には防風や防音の目的などで、ガーデニングでは定期的に剪定をしなければなりません。しかしこの剪定作業は初心者には意外と難しく、どこをどの程度切っていいものか・・迷うところですね。 下記に初心者がご自分で剪定される際に、どの部分の枝を切ればよいのかポイントを記しておきます。
<1>樹幹から伸びた枝
<2>横に広がらずに真っ直ぐに伸びた枝
<3>絡まった枝
<4>他の枝と交差した枝
<5>幹の方へ伸びた枝
<6>幾つもの枝が平行に伸びた場合は、その中から不要な枝
<7>主幹を突きぬくように左右に伸びた枝
<8>大きくバランスを崩す枝
<9>下に垂れた枝
<10>樹木の根元部分から伸びた枝
<11>樹木の根元から出ている細い枝 |