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【 モルタルの作り方 】

意外と誤解されているのが、コンクリート/モルタル/セメントの違いです。
コンクリートもモルタルも、それぞれ固有の製品があるわけではなく、すべてセメントが材料となってつくられるものです。
セメントと砂を1対3(または2)の割合で混ぜたものをモルタルと呼びます。塀に塗ったり、ブロックやレンガなどを積み重ねるときに目地として使います。

「コンクリート」はセメント、砂、砂利を1対3対6の割合で混ぜたもののことをいいます。

このように、全てはセメントをもとにしてつくられるもので、それぞれの目的に応じて使い分けられます。
庭づくりや庭のメンテナンスでは、最もよく使うのがモルタルで、基礎などをつくるときにはコンクリートも利用します。
これらは、通常はそれぞれ別に購入しご混ぜ合わせて使うのですが、最近ではすでに適切な割合で混ぜ合わされて「モルタル」「コンクリート」として販売されています。量も素人が扱いやすいように少量ずつに袋詰めされています。
モルタルとは一般にセメントと砂を混ぜ合わせ、水を加えて練り合わせたセメントモルタルのことを言います。
レンガやタイルの接合剤として使われたり、ブロック塀など基礎を作るときに用いたりします。
<作り方-1>

たらいなど容器に砂を入れます。
砂の量は、使用したいモルタルと同じくらいの見かけ量が基準となります。
<作り方-2>

セメントを加えます。
セメントの量は、
「レンガ積みや基礎」などに使う場合は砂2:セメント1
「垂直面に塗る場合やタイルなどを壁に貼る」場合には、砂1:セメント1
というように用途に合わせて調合します。
<作り方-3>

砂とセメントをよく混ぜ合わせます。
この作業を空(カラ)練りといいます。また、こうして混ぜ合わせたものを空モルタルと呼びます。
<作り方-4>

固さの調整をするため、少しずつ水を入れて、さらに練っていきます。
<作り方-5>

水が全体に回ったら、水を加えて練り、また水を加えます。
こうした作業をあんこ状になるまで繰り返します。
完成の目安 <作り方-6>

全体にあんこ状になって粘りが出てきたら完成です。
こうして作ったモルタルは、コテやオタマ、スプーンなどの代用品を利用しても簡単に作業することができます。

防水モルタルの作り方 ベランダ床、屋上、池など、とくに防水性を高めたい時に使うのが防水モルタルです。作り方は簡単で普通のセメントに防水剤を混ぜてつくります。
注意点としては、硬化する際に亀裂を生じやすい欠点があります。
カラーモルタルの作り方 カラ練りの時点で顔料を加え、色を付けたモルタルです。顔料は市販されていますが、配合が難しく初心者ではムラが出やすくなります。特に大きな面に使用するような場合は、家庭であればカラーセメントを使ったほうが無難かと思います。
モルタルの塗り方 コテ板をパレットを持つ要領で持ち、適量のモルタルを乗せて少しずつ塗ります。
コンクリートを打ってから日数がたっている場合は水かノロ(※セメントを水で練った液体)を流してから塗ります。
コンクリートの作り方 コンクリートは一般的にセメント1に対して砂3、砂利6の割合(または1対2対4)でつくります。この割合は重量比でなく、あくまで容積比ですから、箱やバケツで測ってください。まずセメントと砂を乾いたままで1対3の割合で充分に混ぜ合わせます。次にセメントの6倍の砂利を加え、もう一度よく混ぜ合わせます。このカラ練りが少ないと、よいコンクリートができませんので、スコップで、どこを練り返しても同じ色になるまで、混ぜ合わせます。
カラ練りが終わったら、山の真ん中に溝をつくり、少しずつ水を注いでは混ぜ合わせます。水の量は、練りあがったときに山が崩れない程度の固さ(※ソフトクリーム程度)になるまで入れ、よく練れば出来上がりです。

セメントをバケツ1杯、砂を3杯、砂利を6杯入れてコンクリートをつくると容積にしてバケツ10杯分のコンクリートができそうですが、実際はそうではありません。セメントと砂がモルタルというペースト状になって砂利と砂利のすき間に入ってしまうからです。ですから、できあがるコンクリート容積は、ほぼ最初の砂利容積、つまりバケツ6杯分となります。必要コンクリート量を決めたら、それと同容積の砂利、その二分の一の砂、六分の一のセメントでつくればいいということになります。
コンクリートの打ち方 打ちたい場所ヘスコップで運び、流し込みます。
コンクリートは、必ず奥の方から打っていき、自分の逃げ場を確保するようにします。ゆっくりと小きざみに入れていき、隙間なく打ち込むため、竹ザオなどで突きこねるようにすると良いでしょう。



【 一般の基礎の作り方 】

レンガの塀や花台など、重い構造物を置く時の基礎の作り方です
土に10cmほどの穴を掘って、底を丸太やブロックなど重いもので叩いて固めます。
穴に砕石を5cmの深さまで入れて、同じように重いもので叩いて固めます。
モルタルを地表の高さまで流し込み、表面を水平に整えます。
1日乾燥させたら基礎の出来上がりです。



【 フェアンスなどの基礎の作り方 】

フェンスなど、柱を立てる場合の基礎の作り方です。
土を30cmほど掘って、底を丸太たブロックなど重いもので叩いて固めます。
砕石を5cm入れて、同じように底を叩いて固め、フェンスブロックを設置します。
ブロックのまわりに土を入れて固めます。
土が緩い場合にはモルタルを入れるようにしましょう。










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