【 ガーデニング用品/グッズの選びのポイント 】 |
高価でも良いものを揃える方が得
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園芸作業の中心は、土を掘る・土を耕す・土を混ぜるなど、土に関することと、種をまいたり苗を植えつけたりすることです。いずれも道具が必要ですが、新しく求める場合には、特価品よりも定番のしっかりとしたつくりの製品を求めるほうが、結局は得になります。また、選ぶときには、見かけにとらわれることは禁物。それぞれの道具によって押さえるポイントがありますから、それをチェックして長く使えるものを求めるようにします。 |
花壇やコンテナ園芸で必要となる用品 |
●移植ゴテ 園芸作業で最もよく使う道具です。持ち手とスコップ部分の継ぎ目がしっかりとしているものを選ぶことがポイントです。多少重くてもスコップ部分が肉厚のものがよいでしょう。スコップ部分に目盛りがついているものがあり、掘り起こすときの深さの目安とすることができて便利です。幅8p程度、長さは20〜25pのものが汎用性があります。
●スコップ 土を掘り起こしたり砕いたり、肥料などを混ぜ合わせたりと、幅広い作業で使います。スコップ部分と柄の継ぎ目がしっかりとしているものを選ぶことが第一です。大きさは様々なものがありますが、身長に合わせて選びます。一般的には130pぐらいのものが使いやすく、軽いからといって小型のものを使っても、作業が捗らず、かえって疲れます。
●植木バサミ 草花の丈を切り詰めたりするときに使われ、移植ゴテに並んで、よく利用する道具です。剪定バサミで代用しているケースがよくありますが、剪定バサミでは細かい作業がしづらいので、必ず1本揃えておくことをおすすめします。植木バサミは刃がポイントです。ハサミは自分では研ぐことが難しいので、刃物専門メーカーのものを求めます。交差している部分にガタのないものを選びます。大きさは、全長20p程度のものが使いやすいでしょう。また、ベルトなどに吊るせるケースも一緒に求めます。
●フルイ 土づくりのときには欠かせない道具です。コンテナ栽培では、頻繁に使います。網にはいろいろな大きさがありますが、9〜10o、5o、1oの3種類の網目のものがあると便利です。枠が一つでそれぞれの網を交換して使えるタイプがよいでしょう。
●ジョウロ 乾燥した日が続いたときなどには、水やりが必要になります。また、苗を育てたりするときなどは、毎日の水やりが欠かせません。ステンレス製、ポリエチレン製のものが長持ちします。選ぶときにははす口(先端の水が出る部分)が楕円形で幅広いもののほうを選びます。
その分、広範囲に水が広がるからです。はす口に開いている穴は細かいほうが水の勢いが和らげられますから、土をはねたりしなくて好都合です。穴の大きさは、0.3o〜0.5o程度のものを選びます。もう一つのポイントは、内部の水の通り道の部分に網があることで、その網目がはす口の穴よりも細かいことをチェックします。網がなかったり、あってもはす口の穴よりも大きかったりすると、ゴミが流れ込み、はす口の穴をふさいでしまいます。大きさは2L〜4Lぐらいのものが適当ですが、4Lのものは、水が入ると結構重く感じられます。
●噴霧器 病害虫が発生したときなど、薬剤を散布するときに用いるもので、あると重宝します。一般家庭では電池式または手押し式の小型のひしゃく形噴霧器で充分。容量は1〜2L程度です。
以上のほか、クワとレーキがあると重宝します。いずれも花壇で利用します。クワは土を耕すときに、レーキは表面をならすときなどに用いますが、スコップだけよりも作業が捗ります。また、雑草とりのときに、カマがあると便利です。 |
樹木の手入れに使う用品 |
●剪定バサミ 剪定作業はかなり太い枝も切るので(直径1p〜2pの枝も切ります)、刃の薄い植木バサミで代用することもできません。整枝・剪定には必ず専用のハサミを使ってください。いろいろなタイプがありますが、一般的には「受け刃型」と呼ばれるものが使われます。大きさは、長さ20p程度、重さで200g弱ぐらいのものが使いやすいでしょう。できれば、刃物専門メーカーのものを求め、また、刃の交差部分にガタのないものを選ぶこともポイントです。
●刈り込みバサミ 生け垣や庭木の樹形を整えたりするときに使います。狭い範囲ならば芝を刈るときにも使えます。刃物専門メーカーの製品を求めたほうが長持ちします。なお、刃の長いタイプと短いタイプがありますが、使いやすさの面からいって長いタイプのほうがよいでしょう。大きさは、全長70p程度のものが使い勝手がよいでしょう。
●剪定ノコギリ いろいろな種類がありますが、刃の交換できるタイプの折り畳み式のものが便利でしょう。刃の長さが20p程度のもので、広げたときに柄を含めて40p程度になるものが使いやすいサイズです。 |