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| 【 芝に生えた雑草を取る 】 |
当たり前の話ですが、芝生の庭であるならば必ず雑草が生えてきます。
見た目に問題があるばかりでなく、雑草が生えると、通風を悪くし、日照障害により、生長が衰えます。草取りをしないと、芝は草に食われてどんどん死んでしまいます。芝の根がまだ十分のびきっていない時期には、手で根元からむしり取るとよく、芝根が育ってからは、除草剤を用います(初夏から盛夏にかけての晴天日に散布します)。
雑草とりは終わりのない作業で、気を抜くとあっとい間に雑草が増殖してしまいますので、こまめに根気よく作業していただき美しい芝生の庭を維持してください・・・これもガーデニングを実践するためには必要なことですから。 |
小さいうちに手で抜きとるのがベスト |
雑草が芝生に生えると知らず知らずのうちに増えて、芝を弱らせてしまいます。
雑草対策で、最も簡単にして最大の効果をあげるのは「ただひたすら手で抜く」ということです。 狭い面積ならば、1〜2週間、長くても月に1回、少しの手間をかければ、それほど面倒ではありません。 もっとも、手で抜くにもテクニックがあります。 地表部に出ている部分を取り除くだけでは不完全です。根が残っていれば、生命力の旺盛な雑草はすぐにまた生えてくるからです。 カマなどで、根の部分から完全に取り除くようにします。
また、雑草にも多年草があり、地下に根茎を張ります。 この根茎が残っている限り、また生えてきますから、雑草が集中しているようなところではいったん芝をはがし、根茎から取り除く必要もあります。 このときには、芝生の刈りカスや、すり切れた葉、ゴミなども取り除いておきます。 |
薬剤を使うときは正しく安全に |
薬剤を使い、雑草の発生を防ぐこともできます。 芝生が広くて手作業で抜くことができないなどのときに限って利用するとよいでしょう。
薬剤を使う場合には、芝生用の発芽抑制剤「シマジン」・「バナフィン乳剤」などを使います。
頑固な夏の雑草が発生する前の、5月上旬に芝生全面に散布します。 発芽抑制剤を利用する場合は、使用上の注意書きをよく読んで、正しく安全に使うことがポイントです。 |
| 【 病害虫の対策 】 |
芝生にも病気や害虫が発生します。 病気の症状はさまざまですが、結果的に芝の生育不良を引き起こしてしまいます。 主な病気の症状は次のようなものです。 |
春はげ症 |
部分的に芝の生育が不良で、その部分がはげたようになる病気です。
原因は二つあり、一つは病原菌によるものがあります。 これならば、殺菌剤をまくことによって生育がよくなるはずです。
殺菌剤をまいても症状が回復しない場合は、病原菌ではなく、芝の育て方そのものに原因があります。 この場合は、正しい張り方をしているかどうか、肥料は適切に施されているか、エアレーションをやっているかなどに関わってきます。
正しい管理を行なうことによって、生育は促されます。 |
雪腐病 |
積雪の多い地域に発生しがちな病気です。
雪が解けると芝生が枯れたようになってしまい、黒か褐色の小さい斑点が現れます。
芝が生育すると治ってしまいますが、そのままでは毎年発生します。 これを防ぐには、雪の降る前に市販の薬剤(「キノンドー」などの銅剤)を散布します。 |
さび病 |
葉に赤褐色の斑点ができ、そこから胞子を飛ばします。
殺菌剤(「ベンレート」「トップジンM」など)を散布して防除することができます。 |
・・・・このほかにもありますが、ほんとうは病気の発生前に予防することが大切です。 そのためには、まず、冬期に乾燥させないということです。 また、ふだんから日中に水やりを定期的に行なうことも大切です。 そのほか、雑草とりや定期的な刈り込みなどの管理を適切に行なうことも発生の防止につながります。
薬剤を利用して病気の発生を予防するには、その年の生育が始まる前の2月ごろ、「キャプタン」などの殺菌剤を全面に散布する方法があります。 |
| 【 芝生の三大害虫 】 |
コガネムシ |
成虫は休長が約2cmで濃緑色などの光沢があります。 芝に被害を及ぼすのは幼虫で、芝生を徐々に弱らせてしまいます。 成虫を見つけたら、すぐに捕殺することが被害を少なくします。 |
シバツトガ |
体長約1cmのガで、灰白色をしています。 被害を及ぱすのは幼虫で、新芽などを食べて芝生を弱らせます。 |
ヨトウムシ |
体長約5mmの褐色のガです。 やはり幼虫が新芽を食い荒らします。
幼虫は越冬して特に、春に被害が大きくなります。 |
・・いずれも発生する時期は、温度が上界する5月上旬から6月で、その後も10月にかけて何回か繰り返します(コガネムシは種類によって違います)。
発生を見たら、早期駆除を心がけるのが第一です。 市販の「ダイアジノン粒剤」などの薬剤散布を行ないますが、使用説明書をよく読み、正しく安全に使ってください。 |
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