【 DIYでの本格的な池:作り方 】 |
比較的に広い庭の場合には、今まで紹介した”箱モノ”の池ではなく、ちゃんとした/大きな池を造ることが可能です。もちろん多少の技術や知識は必要ですが、あまり高度で難しいものと捉えずチャレンジしてみることをお勧めします。 |
一度造ったら移動や変更は困難 |
洋風、和風を問わず、自分でオリジナルの池をつくることは、それほど困難な作業ではありません。 基本的には、穴を掘り、コンクリートで土留めをするという工程を踏んで造ります。
準備するものとして、まずコンクリートがあります。これは、セメントと砂、砂利を適切な割合で混ぜ合わせたものですが、それぞれを別に求めるよりも、すでに混合されたものが「ジャリコン」などの商品名で販売されていますから、それを購入するのが手軽です。 水を入れて混ぜ合わせればコンクリートとしてそのまま利用できます。
そのほかに必要なものは、3p×4.5p程度の角材、合板(耐水性のものがよい。3〜5o厚のものが適当)、割り栗石と呼ばれる石(コンクリートの下に敷きます)、ワイヤメッシュ(コンクリートのひび割れを防ぐ網)、防水モルタルなどがあります。
池をつくる場合、前述したポリプロピレン製の池を埋め込むのと違い、一度つくると簡単には場所を変えられません。ですから、設置場所を決めるに当たっては、充分な慎重さが必要です。 また、池の形を決める作業も大切です。一度つくったらそう簡単には変更できないからです。 和風のイメージにするのならば、入り組んだ曲線で構成し、洋風にするのならば、直線または、きれいな曲線とするとよいでしょう。 |
池が完成するまでの日数 |
池をつくる作業は、穴を掘る→型枠を組む→側面にコンクリートを流し込む→底にコンクリートを流し込む→仕Lげる、という流れで行ないます。 ここでは、排水設備はつくらず、水の交換はウォーターポンプで行なう形式とします。 ※排水設備をつくるとなると結構めんどうな作業となります。
造る池の大きさにもよりますが、一般家庭の庭につくる池程度ならば、側面のコンクリートを流し込むまでは一日で作業できます。 型枠をはずせるまでにコンクリートが乾くまでが4〜5日、その後、底にコンクリートを流し込んで乾燥させれば完成です。 コンクリートが完全に乾燥して固まるまでには、約3週間かかります(夏季は短めで、冬季には長めになります)。 |
<実際の作り方手順> |
@穴を掘り割り栗石を敷く |
池のスベースが決まったら、穴を掘ります。深さは40〜50pぐらいです。 また、周囲はコンクリ〜トの流し込みのスペースも考えて20pほど広く掘り込みます。
底の部分は、ていねいに平面に掘るようにします。最後に底の全面に、割り栗石を敷いておきます。入手しやすい砕石も利用できます。 |
A型枠を組む |
仕上がりのサイズの位置に型枠を組みます。
角材で柱を立て、それに合わせて合板を張っていきます。 曲線の多い池の場合は、3o厚のものが曲げやすいでしょう。 角材と合板は、クギで固定します。また、角材には斜めの支柱をつけると失敗がありません。 |
Bコンクリートを流し込む |
コンクリートの硬さは、耳たぶをさわった程度の感触にします。 それを型枠の中に流し込んでいきますが、角材などでよくつついたりかき混ぜたりしながら、すき間ができないようにすることがポイントです。 |
C底にコンクリートを流し込む |
4〜5日で型枠をはずせるくらいまでにコンクリートが固まります。 型枠をはずしてみてすき間があるときは、それを修正しておきます。
底に、コンクリートの厚さの半分ほどコンクリートを流し込みます。 その上に、ワイヤメッシュを広げます。これによってひび割れを防ぐことができます。 さらにその上にコンクリートを流し込んで、コテなどで表面を平らにします。
なお、排水の設備をつくるときは、この作業の前に行なっておくことはいうまでもありません。 ここまでの作業が終わったら、コンクリートが完全に固まるまでそのままにしておきます。 |
D縁を処理する |
最後は仕上げです。 縁に石を置いたりレンガを並べたりして、見栄えよくします。
和風にするのならば石を、洋風にするのならばレンガなどを並べるとそれなりの効果が上がります。 |