【 花壇作り前の検討事項 】 |
庭のどこに作るかを決める |
花壇の設置場所は以下のような条件から、適切な場所を選ぶのがベストです。 @日当たりがよいこと。 A水はけがよいこと。 B風通しがよいこと。 C土地が肥えていること。 D生活の場から眺められること。 ※AとCについては、土壌改良により十分に改善できるので、それほど心配はいりません。 ※@やBについても、全く日光や風が当たらないのでは困りますが、それなりの草花、花木を選べばある程度は解決できます。
意外に殆どの方が無視してしまうか忘れられるのはDの条件です。花壇を作るということが目的になってしまい、〃観賞する"という本来の目的を忘れてしまうこが多いのです。ですので、できれば家人が常に見ることのできる居間の外側、あるいは客人の目につきやすい応接間の外側か前庭につくるのが原則と言えます。もちろん、道路と庭の境界線につくる花壇のように、生け垣や塀で区切るよりは開放的で、スペースも広く見せるものもあります。 |
どんな形の花壇にするかを決める |
花壇の形にはいろいろなものがあります。公園やビルの前庭などには、もっと複雑なものもありますが、一般的に狭い庭ではゴチャゴチャした感じになることや、花の量感に欠けることからできるだけ単純な形にした方が無難です。 |
どのくらいの大きさにするか |
花壇の大きさは木丈、草丈に比例させるというのが原則です。だいたい草丈30cm以下のものを植えるときでも、花壇の幅は最低1m程度は必要です。さらに30cm以上のものを植えるなら幅2mは欲しいところです。 |
庭が狭いときの工夫 |
庭が狭くてどうしても独立した花壇を設けるだけのスペースが無いときも、いろんな工夫によってミニ花壇をつくることができます。 一つは、門まわりにレンガ、コンクリートブロック、石などで囲いをつくり、その中に土を入れて花を咲かせる方法です。※地面より高くなった立体花壇を作ります。 表を通る人からも見える場所だけに、枯れた一年草は抜き取って常に清潔を心がけることが必要となります。 庭がなくても、家の裏側が崖になっていて石垣が積んである場合は、石垣の間の土を利用してつくることができます。 このほか、平板ブロック敷きのテラスの一部を利用する花壇、門柱の頭部を利用する花壇など工夫しだいでどこでも花壇の設置が可能となります。 |
地ごしらえ |
深さ50cm程度までの土をクワかスコップでよく耕し、大きな石は取り除きます。近くに庭木を植えている場合はその根をいためないよう注意します。 水はけの悪い土地の場合は50cmほどの深さにいったん穴を掘り、底に厚さ10cmの砂利の層をつくってやります。 砂の量が多い土質の場合はどうしても水分が逃げてしまうので田土か赤土、あるいは黒土を40〜50%入れて、粘りけのある土にします。 逆に粘土質の場合は砂や腐葉土のほか、パーライトなどの人工土を入れて水の通りをよくしてやります。 よほど悪い土のときは、花壇内の土を全部黒土にかえるしかありません。花木、球根を植えるときはさらに配合肥料を一平方メートル当たり50gずつ施します。花種によっては油カス、木灰などを入れることもあります。 |
縁どり材料の選び方 |
花壇の土は地面より盛り上げてあるので雨で土が流れ出ないように縁どりをします。また子どもや犬の侵入を防ぐという役目もあります。 材料を選ぷ際は、庭全体とのバランスを考え、たとえば和風の庭の花壇にレンガやブロックでは似合いませんし、洋風の芝庭に竹や石は似合わないので使用を避けます。 |