| ★
TOP PAGE>DIY TOP>庭の病害虫対策
【 植物に関する病気 】 |
病気の種類
|
花壇や庭づくりをした後の維持管理において、ガーデニングの大敵である植物の病気の原因は大きくは三つです。
まずカビ類の仲間である糸状菌によるものと細菌によるもので、いずれも伝染病です。 この二つの原因によって、使う薬品の種類が違うので注意が必要です。
さらに、ウイルスによる伝染病です。モザイク病などがありますが、これは芽の先が縮れたり葉が細かくモザイクのようなまだら模様になったりするものです。日に透かしてみると、その症状がわかります。この病気にかかっても、すぐに枯れることはありませんが、少しずつ株が弱って、やがて枯れてしまいます。ところが、このウイルスによる病気に効く薬剤はありません。そのため、病気にかからないように予防することが必要です。
予防の方法については、カビ類や細菌が原因となるものと同じですが、特にアブラムシの発生を抑える必要があります。
また、発生したらすぐに防除することも大切です。 球根の場合では、浅く植えすぎると、この病気にかかりやすくなります。 |
薬剤の種類 |
病気を治療する薬剤が、殺菌剤と呼ばれるものです。
薬剤にはさまざまな種類がありますが、大別するとカビ類が原因となる病気に効く薬剤と、細菌が原因となる病気に効く薬剤に分けられます。
<カビ類が原因の病気に効く薬剤>
「ダイセン」「ベンレート」「ダコニール」「トップジン」などの薬剤がたくさんあります。 それぞれ、どんな病気なのかによって効力に差があります。
<細菌が原因となる病気に効く薬剤>
細菌が原因となる病気には、軟腐病が代表的なものとしてあげられます。 これに対しては、医薬品としても使われているストレプトマイシンを成分とする薬剤を使わないと効果が表れません。 ところが、異常が見られている植物の病気の原因が、カビ類なのか細菌なのかの見分けは初心者でなくてもなかなか判断がつけにくいものです。 そのうえ、例えばシャクナゲによく発生する根腐れ病には、両方の原因が考えられるということもあります。 そこで、まずカビ類が原因となる病気に効く薬剤を使い、効果が上がらない場合は次に細菌が原因となる病気に効く薬剤を使うという方法をとるようにします。 あるいは、この2種類の薬は混合することができますから、判断をつけにくい場合に、はじめから混合して散布するという方法をとるようにします。 なお、病気に対する殺菌剤は、予防効果があります。従って、病気の発生前に最低量をほどこすということも考えておくとよいでしょう。 |
|
【 植物に発生する害虫 】 |
早期発見が一番
|
病気には薬剤の散布が予防効果を発揮するのに対し、害虫に対しては薬剤は予防効果がありません。 これは、現在、出回っている薬剤の多くが直接害虫にかからない限り効果が表れないからです。 そういう意味では、まず、宝虫の発生しない環境づくりが大切だということになります。
また、宝虫が発生したら数が少ないうちに退治しておくという姿勢も必要です。 アブラムシなどは、数匹発生したなと思っていると、1週間もたたないうちに天文学的な数にふえてしまいます。 |
害虫には2種類あり薬剤も2種類ある |
害虫は、被害の及ぼし方によって主として2種類に分かれます。
一つがアオムシやケムシなどのような食害性の害虫で、葉などを食い荒らします。
アブラムシやダニなどのように、吸汁性と呼ばれている種類がもう一つです。
この二つの種類の害虫に対する薬剤は、それぞれ異なりますから、使い分ける必要があります。 食害性の害虫に対しては「スミチオン」など、吸汁性の害虫に対しては「マラソン」などが効果を発揮します。 ただし、アブラナ科の植物に対しては「スミチオン」は使えません。植物そのものに害を及ぼすからで、その場合は、「サイアノックス乳剤」を利用します。
なお、「スミチオン」と「マラソン」を混合した「スミソン」という薬剤があります。これを使えば、両方の害虫に有効です。 |
|
|
|
|